絵画教室に通った話

小さい頃から絵を描くのが好きだった。
幼稚園の頃は自分の想像で妖精を描いて、母がその絵を刺繍したトートバックを持って幼稚園に通っていた。
小学校に上がるとセーラームーンが大流行りしていて、オレンジ色のセーラームーンのスウェットを着ていた。自分の想像であたらしい世界を作るのが好きで、絵本を作ったり、友達と漫画を描いたりもしていた。

秘密基地を作るように自分の想像の世界をつくりあげるのは、とても楽しい作業だった。

そんな私をみていた母親がある日近所の絵画教室へ私を連れて行ってくれた。

民家の一部で運営している絵画教室で、フローリングの床は今でも質感が思い出される。
おじさん、おばさん、多分ご夫婦。
私の記憶ではおじさんが絵を教えくれた。
教えてくれたと言っても、あれこれ指示された記憶はなく、画用紙に白いところが残らないように描いてごらんとアドバイスをもらった気がする。
夏休み明け、私はその絵画教室で祖父の漁船を描いた。
港の様子や、船の細かな部品、造りもじっくり思い出しで描いた記憶がある。
その絵を描いた日、おじさん先生は私の母の前でいたく私の絵を褒めてくれた。
こんなに細かいところまで覚えているの凄い!という風に。
まだ小さかった弟を抱っこした母は「凄いって!良かったね!」みたいに帰りながら言った気がする。
その体験が嬉しくて嬉しくて、私は学校の授業で絵を描く時もなるべく細かくまで注意を払って、先生の指示通りに絵を描いたりした。

この経験を挟んでいたおかげで、絵を描く事が自分好きなことになった。

子どもの頃に褒められた体験って本人にとって将来凄い力になったりすると思います。
なので自分の子どもにも機会をみてなるべく褒めてあげられる所は褒めてきたつもりですが、私の子どもにはどんな褒められエピソードがあるのか将来大人になったら聞いてみたいです。

頑張ったね!➕こういうところを頑張ったね!と言ってあげるのは、子どもにとって良いことづくめな気がします!






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